日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会雑誌
Online ISSN : 1884-6114
Print ISSN : 1883-1273
ISSN-L : 1883-1273
総説
病理から見たサルコイドーシスの鑑別診断
武村 民子
著者情報
ジャーナル フリー

2016 年 36 巻 1_2 号 p. 45-51

詳細
抄録

 類上皮細胞肉芽腫は病理学的にサルコイドーシス診断の最も重要な組織像である.しかし類上皮細胞肉芽腫は多様な疾患で観察されるため,その性状,分布様式に基づく鑑別診断が重要である.サルコイドーシスにおける肉芽腫は多くの場合,自然退縮するが,病変部に線維化をきたす場合がある.さらに,サルコイドーシスと他疾患,とくに膠原病や特発性間質性肺炎,リンパ増殖性疾患との合併もあるため,臨床,画像,病理の密接な連携が必要である.

著者関連情報
© 2016 日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会
前の記事 次の記事
feedback
Top