日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会雑誌
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Print ISSN : 1883-1273
症例報告
特発性肺線維症に合併したと考えられたサルコイドーシスの1例
冨岡 洋海金田 俊彦金子 正博勝山 栄治江石 義信
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2017 年 37 巻 1_2 号 p. 39-45

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抄録

症例は68歳,男性.当科初診約3年前に胸部聴診所見,胸部画像所見で間質性肺炎の所見を認めていた.その後,咳嗽,労作時息切れが出現し,さらに,近医眼科でブドウ膜炎と診断され,当科を紹介受診した.KL-6 1331 U/mL,ACE 31.0 U/Lと高値を示し,胸部CTでUIPパターンの間質性陰影と縦隔・両側肺門リンパ節の腫大を認めた.縦隔リンパ節生検では非乾酪性類上皮細胞肉芽腫を認め,さらにPropionibacterium acnes特異的モノクローナル抗体(PAB抗体)による免疫組織学的検討で陽性所見を得た.外科的肺生検では組織学的にUIPパターンを呈し,肉芽腫や多核巨細胞,また,PAB抗体陽性所見も認められなかった.ステロイド治療にも線維化が進行し,急性増悪もきたし,初診から約4年半の経過で呼吸不全死した.本例は,特発性肺線維症とサルコイドーシスの合併例と考えられた.

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© 2017 日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会
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