日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会雑誌
Online ISSN : 1884-6114
Print ISSN : 1883-1273
症例報告
サルコイドーシスと結核性リンパ節炎を同時に診断した1例
三雲 大功濵田 直樹柳原 豊史原田 英治有村 雅子緒方 彩子福山 聡伊地知 佳世大石 善丈小田 義直松元 幸一郎中西 洋一
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37 巻 (2017) 1_2 号 p. 35-38

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抄録

症例は65歳女性.2 ヶ月前より霧視を自覚し近医受診.クオンティフェロン-TB®検査陽性であり結核性ぶどう膜炎疑いにて当院眼科紹介.ACE上昇を認めサルコイドーシス(サ症)も疑われ当科紹介.胸部CTにて縦隔,右鎖骨上窩にリンパ節腫大,FDG-PETにて同部位に高集積を認めた.肺野に異常所見を認めなかった.BALにてリンパ球分画の上昇,CD4/CD8比高値を認めた.右上下葉からの経気管支肺生検(TBLB)と超音波気管支鏡下経気管支肺生検(EBUS-TBNA)にて非乾酪性類上皮細胞肉芽腫を認め,Ziehl-Neelsen染色,結核菌PCR陰性であった.以上よりサ症組織診断群(肺)と診断したが,後にEBUS-TBNA検体組織培養にて結核菌が検出された.当症例はACE上昇,BAL中のリンパ球分画とCD4/CD8比上昇,TBLB所見よりサ症組織診断群の診断基準を満たすが,リンパ節は結核性リンパ節炎の合併と考えられる.サ症と結核性リンパ節炎を同時に診断した例は稀であり,EBUS-TBNA検体の抗酸菌培養の重要性が示唆される症例と考えられた.

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© 2017 日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会
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