日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会雑誌
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症例報告
造影CTでの遅延造影像が診断の契機となった心臓限局性サルコイドーシスの一例
石丸 伸司山口 隆義川崎 まり子柿木 梨沙管家 鉄平五十嵐 正岡林 宏明古谷 純吾華岡 慶一
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2018 年 38 巻 1_2 号 p. 41-44

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抄録

2016年に公開された心臓サルコイドーシスの診断指針では,造影MRIによる心筋の遅延造影所見(Late Gadolinium Enhancement:LGE)が主徴候の一つとして挙げられているが,CT画像での異常所見については触れられていない.今回,我々はCTでの心筋遅延造影(Late Iodine Enhancement:LIE)が診断の契機となった心臓限局性サルコイドーシスの一例を経験した.本症例では,心臓CTでのLIEは心臓MRIでのLGEの部位と一致しており,また18F-FDG-PETでも同部に強い集積を認めた.サルコイドーシスの心病変診断において,CTはMRIと同等の診断能を持つ可能性があると考え報告する.

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© 2018 日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会
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