日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会雑誌
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症例報告
呼吸困難を主症状としたサルコイドーシスの1例
渡邉 裕文田中 悠子遠藤 慶成鈴木 貴人野口 理絵三枝 美香赤松 泰介山本 輝人宍戸 雄一郎秋田 剛史森田 悟朝田 和博白井 敏博
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2018 年 38 巻 1_2 号 p. 60-65

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抄録

症例は,41歳男性.5年前より建設業に従事し,モルタルの吹き付け作業を行なっていた.X年4月末から呼吸困難,胸痛を自覚し,症状の改善が得られないため5月末に近医を受診し,胸部レントゲンでびまん性陰影を指摘され当科を紹介受診した.1年前の検診では異常所見は指摘されなかった.胸部CTで多発する粒状影と浸潤影,両側肺門リンパ節腫脹を認めた.超音波気管支鏡ガイド下針生検と経気管支肺生検での病理所見で類似した非乾酪性類上皮細胞肉芽腫が確認され,各種検査と合わせサルコイドーシスと診断した.胸腔外病変はなかった.呼吸機能検査で拘束性障害があり,呼吸困難を自覚したため,プレドニゾロンでの治療が開始された.治療開始に伴い,画像所見,症状は速やかに改善傾向を示した.本症例は1年の経過で肺野病変が出現し,呼吸困難を主症状としたサルコイドーシスの症例である.

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© 2018 日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会
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