日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会雑誌
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症例報告
気胸を契機に診断されたサルコイドーシスの1例
吉積 悠子冨岡 洋海勝山 栄治河端 美則
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2018 年 38 巻 1_2 号 p. 71-75

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抄録

症例は33歳,女性,現喫煙者.X年6月に右気胸のため当院救急外来を受診し,入院の上で胸腔ドレナージを施行した.気腫性囊胞評価目的の胸部CTで両肺びまん性に微細粒状影を認めた.血清学的検査,気管支鏡検査を施行し感染症は否定的だったが診断には至らず,同年8月に胸腔鏡下肺生検を施行,生検組織の病理所見で囊胞壁内に炎症細胞浸潤,非乾酪性類上皮細胞肉芽種による胸膜弾性板断裂所見を認め,サルコイドーシスの診断に至った.肺外病変は認めず,無症状のため無治療経過観察としていたが,X+1年2月以降咳嗽が出現,両肺微細粒状影の増悪も認めステロイド治療を開始し,以後漸減中である.本例は気胸を契機に診断し得たサルコイドーシスであり,サルコイドーシスと気胸との関連が示唆された.

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© 2018 日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会
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