2019 年 39 巻 1_2 号 p. 103-107
症例は70歳男性,鳥飼育歴,羽毛布団・鶏糞肥料の使用歴あり.54歳時人間ドックで間質性肺炎を指摘され当院紹介となる.胸腔鏡下肺生検および吸入誘発試験・リンパ球刺激試験により慢性鳥関連過敏性肺炎と診断した.抗原回避のみで経過観察していたが,間質性肺炎の進行は緩徐であった.診断13年後に突然全身倦怠感が出現し他院を受診.尿潜血3+,尿蛋白2+で,MPO-ANCAが強陽性,腎障害は急速に悪化し急性腎不全を呈した.腎生検で半月体形成性腎炎を認め,顕微鏡的多発血管炎に伴う急性腎不全としてステロイドおよびリツキシマブが投与され軽快した.慢性過敏性肺炎にANCA関連血管炎が続発した症例と考えられ,文献的考察を合わせ報告する.