日本口腔内科学会雑誌
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症例報告
抜歯後出血を契機に発見された多凝固因子活性低下をともなった後天性血友病の1例
鵜澤 一弘坂本 洋右小山 知芳神津 由直小池 博文笠松 厚志小河原 克訓椎葉 正史丹沢 秀樹
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2012 年 18 巻 2 号 p. 63-67

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抄録

後天性血友病は,第VIII因子(FVIII)インヒビターに起因したまれな血液疾患である。本報告は69歳女性の抜歯後出血を契機に発見された多因子活性低下を伴った後天性血友病の1例である。血行動態の安定化と免疫抑制剤投与により止血をみた。診断後11年経過した現在でもFVIIIインヒビターの消失には至っていないものの,血液内科専門医管理のもと創部再出血の症状は認めず経過良好である。

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© 2012 日本口腔内科学会
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