長崎大学大学院医歯薬学総合研究科展開医療科学講座顎・口腔再生外科学分野
長崎大学大学院医歯薬学総合研究科生命医科学講座口腔病理学分野
2012 年 18 巻 2 号 p. 57-62
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膿原性肉芽腫は,皮膚,粘膜の結合組織に由来する良性非上皮性腫瘍である。われわれは,腫瘍様に急速に増殖し悪性腫瘍が強く疑われた膿原性肉芽腫の1例を経験したので報告する。症例は71歳男性で,8の抜歯約1か月後に抜歯窩からの腫瘍状病変の増殖を認め炭酸ガスレーザーによる蒸散をおこなったが,再び急速に増殖したため悪性腫瘍を疑い当科紹介となった。同時に発見されたS状結腸癌の治療を優先させた結果,歯肉の腫瘍は経過中に自然消失した。
日本口腔粘膜学会雑誌
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