日本口腔内科学会雑誌
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症例報告
歯肉に生じた形質細胞肉芽腫の1例
林 宏美神部 芳則井上 恵美早坂 純一草間 幹夫槻木 恵一
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2013 年 19 巻 1 号 p. 14-19

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抄録
形質細胞肉芽腫(PCG)は形質細胞の増殖を伴う非腫瘍性,反応性病変である。肺が好発部位であるがまれに口腔内に生じることがある。われわれは歯肉に生じたPCGを経験したので報告する。
症例は65歳,男性で,歯肉腫脹を主訴に来院した。右側下顎第1大臼歯,第2大臼歯の舌側歯肉に隆起した病変を認め表面が顆粒状を呈していた。外科的に切除し,病理組織学的診断は炎症性細胞浸潤を伴う歯肉過形成であった。その後の受診はなかった。
2年後,右側下顎歯肉の疼痛を主訴に再度来院した。初発時と同部位の歯肉に腫瘤状の病変を認めた。広基性で分葉状を呈しており,再び骨膜まで含めて切除した。
病理組織学的診断はPCGで,形質細胞の腫瘍様の浸潤を認めたがモノクローナリティーはみられなかった。切除後約6か月が経過した現在歯肉の異常はみられない。
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© 2013 日本口腔内科学会
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