日本口腔内科学会雑誌
Online ISSN : 2186-6155
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原著
ピロカルピン塩酸塩内服に伴う多汗に対する漢方薬の臨床効果
池浦 一裕藤田 康平加藤 伸小高 利絵佐藤 英和西須 大徳角田 博之小澤 夏生永井 哲夫川北 哲也中川 種昭角田 和之
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2014 年 20 巻 1 号 p. 1-7

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抄録
シェーグレン症候群(以下SS)に伴う口腔乾燥症の治療薬として,ピロカルピン塩酸塩はその有効性が確認されている。しかし多汗,嘔気,頻尿といった副作用による服薬コンプライアンスの低下が時として問題になる。今回われわれは,SS患者に対してピロカルピン塩酸塩を用いた口腔乾燥症治療を行い,多汗症状を有する症例に対して漢方製剤(白虎加人参湯®)の併用投与による効果を後ろ向きに検討したので報告する。16例のSS患者に対してピロカルピン塩酸塩を15mg/日単独で投与開始し,4週間内服を継続した時点で,多汗症状を認め白虎加人参湯®6.0g/日を併用した8例を調査群,ピロカルピン塩酸塩内服を継続した8例を対照群とし,さらに12週間の内服継続を行った。その結果,6症例(75.0%)で多汗症状の軽減を認めた。本研究よりピロカルピン塩酸塩内服に伴う多汗症状に対して,白虎加人参湯®は催唾作用を維持しながら多汗症状の軽減効果を有することが示唆された。
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© 2014 日本口腔内科学会
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