日本地理学会発表要旨集
2002年度日本地理学会秋季学術大会
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中央ヨーロッパにおける農村の変化
小林 浩二
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p. 21

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抄録
東欧革命から12年、中央ヨーロッパは、あらゆる面にわたって大きく変化してきた。一般的にいえば、経済的にも、「生活の質」という点からみても、中央ヨーロッパは著しい発展を遂げてきたといえよう。こうしたなかにあって、中央ヨーロッパの特色のひとつは、社会階層による格差や地域的格差が大きくなってきたことである。たとえば、社会主義時代に重要な役割を果たしていた農業や農村は、“敗者”のレッテルを貼られている。ところが、農村をつぶさにみると、そこには多様な様相が展開している。今日の農村の発展や性格は、とくにつぎの2点に規定されているといってよいだろう。1)そこに存在していた社会主義時代の農業経営体がどうなったのか。とくに、土壌などの自然条件、農業経営体責任者のマネッジメントなど。2)農業以外の雇用機会がどの程度存在しているか(農村への企業の進出状況や近隣の都市への通勤状況、観光化の進展状況など)。本報告では、この点を念頭に置いて、2つの農村を対象地域として、それらの変化を具体的に検討してみることにしたい。2つの農村とは、スロヴァキアの首都であるブラティスラヴァ周辺に位置するドゥナイスカー·ルズナDunajská Lužnáとポーランド北西部のヴェンゴルジーノWegorzynoである。
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© 2002 公益社団法人 日本地理学会
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