日本口腔内科学会雑誌
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原著
口腔悪性腫瘍術後早期におけるSIRS評価の有用性についての検討
新井 伸作笹栗 正明川野 真太郎豊嶋 健史田中 秀明大部 一成中村 誠司
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2014 年 20 巻 2 号 p. 25-30

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抄録
全身炎症反応症候群(Systemic Inflammatory Response Syndrome:SIRS)は,術後合併症や臓器不全に移行する危険信号として解釈されている。本研究では口腔悪性腫瘍術後におけるSIRS評価の有用性を確認するため,術後早期のSIRS評価と術後合併症との関連を検討した。
対象は2008年1月から2012年3月までに当科の口腔癌患者で遊離皮弁移植による一次再建術を施行した55例である。術後2日目までにSIRS診断基準を満たしたものをSIRS群とし,非SIRS群と臨床評価項目について比較検討した。
SIRS群は45例,非SIRS群は10例であり,術後合併症発症率はSIRS群で有意に高かった。SIRS群で術後合併症を認めなかった症例の73.7%は術後3日以内にSIRSから回復していた。
術後早期のSIRS評価は,口腔外科領域においても術後合併症の予測に有用と考えられた。
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© 2014 日本口腔内科学会
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