抄録
メトトレキサート(MTX)による副作用にMTX関連リンパ増殖性疾患がある。今回広範囲の顎骨壊死を伴ったMTX関連リンパ増殖性疾患(MTX-LPD)を経験した。患者は70歳の女性,右側上顎第一大臼歯の抜歯後に抜歯窩周囲に骨露出を認め当科紹介となった。既往歴に関節リウマチがあり15年間MTXとプレドニゾロンを内服していた。生検による病理組織検査にて,EB ウイルス陽性びまん性大型B細胞リンパ腫であった。MTXの休薬を行い歯肉の病変は軽減し症状は消失するものの骨露出は拡大しため外科的治療を行った。現在,12か月を経過し再発の兆候はない。