北海道大学大学院歯学研究院口腔病態学分野口腔診断内科学教室
2018 年 24 巻 2 号 p. 36-40
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von Willebrand病(vWD)は,出血時間の延長を呈する疾患である。今回著者らは,重症vWD患者に対して同時に3本の智歯の抜去を行ったので報告する。患者は36歳女性で,主訴は右側下顎智歯部の痛みであった。術前にヒト血液凝固第Ⅷ因子を補充し,智歯3本を一括で抜歯した。手術は出血傾向を認めず終了し,創部は良好に治癒した。vWDの出血管理について,歯科医師は慎重に治療方針を決定する必要がある。
日本口腔粘膜学会雑誌
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