日本東洋医学系物理療法学会誌
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頚・肩上部の肩こりに対する低周波鍼通電療法の影響
林 健太朗徳竹 忠司濱田 淳宮本 俊和
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2015 年 40 巻 2 号 p. 101-107

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抄録
【目的】肩こりに対する低周波鍼通電療法の治療直後から治療後 7 日までの持続的な影響を明らかにすること。
【方法】対象者は、本研究の趣旨と概要を説明し同意が得られ、頚・肩上部に肩こりを自覚する成人8名(男性 5 名、女性 3 名、年齢 29.8 ± 7.2 歳)で、除外条件に該当しないものとした。治療肢位は腹臥位とし、刺鍼部位は左右肩こり感の強い側の頚・肩上部の筋2か所のとし、1ヶ所は肩上部の筋とした。長さ50mm、太さ0.2mmのディスポーザブルステンレス鍼を使用し、刺入深度は筋内に達する深さとし、1Hz、15 分間の低周波鍼通電を行った。測定項目は、左右の肩こり感の程度 (Visual Analog Scale)、筋硬度(肩井、肩外兪穴相当部位)、側屈時の乳様突起 - 肩峰間距離、頚部側屈時の伸張痛の程度、圧痛の程度(風池、肩井、肩外兪穴相当部位)とした。測定は、治療直前、治療直後、治療後 7 日に同一の検査者が行った。なお、肩こり感の程度は治療直前、治療直後、治療日夜から治療後7日に測定を行い、治療日夜から治療後 6 日までは対象者に肩こり日誌への自己記入を依頼した。統計処理は、一元配置分散分析、Bonferroni/Dunn 法で検定した。有意水準は5%未満とした。
【結果】肩こりの程度、筋硬度、側屈時の乳様突起 - 肩峰間距離、頚部側屈時の伸張痛の程度、圧痛の程度の各測定間に、有意差は認められなかった。
【考察・結論】肩こりに対する低周波鍼通電療法の治療直後から治療後7日までの持続的な影響を明らかにするために、自覚的な所見、他覚的な所見を指標に検討した。各測定項目の各測定間に有意差は認められなかった。
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© 2015 一般社団法人 日本東洋医学系物理療法学会
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