日本東洋医学系物理療法学会誌
Online ISSN : 2434-5644
Print ISSN : 2187-5316
報告
ユニバーサルデザインを指向した 臨床用評価支援アプリケーションの開発とユーザ満足度調査
福島 正也
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ジャーナル オープンアクセス

2022 年 46 巻 2 号 p. 67-74

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抄録
【目的】本研究は、①視覚障がいおよび晴眼の施術者がともに活用できる臨床用評価支援アプリケーションを開発すること、②開発したアプリケーションのユーザ満足度を調査することを目的とした。
【方法】[期間]2020 年 8 月 20 日~ 10 月 31 日。[対象]筑波技術大学で鍼灸手技療法の施術を行っている教員、職員、研修生、大学院生、学部 4 年生。[場所]筑波技術大学 附属東西医学統合医療センター、手技鍼灸実習棟。[調査方法]視覚的アナログスケール(VAS)、ローランド・モリス質問紙(RDQ)、バーセルインデックス(BI)、機能的自立度評価表(FIM)に対応した臨床用評価支援アプリケーション(以下、アプリ)を開発し、タブレット端末(Apple 社製 iPad)にインストールした。このアプリの試用と無記名式アンケート(全盲・弱視・晴眼の別および System Usability Scale[SUS])への回答を依頼した。回答は単純集計し、計数、中央値・四分位範囲、最頻値を表記した。
【結果】研究趣旨に同意した 11 名(全盲 3 名、弱視 4 名、晴眼 4 名)から回答が得られた。SUSスコアは 62.5(46.3-66.3)であった。SUS スコアの最頻値が低評価(5.0)だった項目は、「このアプリにはちぐはぐな点が多すぎると感じた。」、「このアプリの使い方はたいていの人がすぐに身につけるだろうと感じた。」、「このアプリを使い始められるまでに学ぶことが多かった。」であった。
【考察】SUS スコアに基づく評価支援アプリのユーザ満足度は、平均的な水準よりも下に位置し、十分な満足度とはいえないスコアであった。今後、より詳細な課題の抽出を行い、アプリの改善を行う必要がある。
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© 一般社団法人 日本東洋医学系物理療法学会
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