日本ペインクリニック学会誌
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症例
腰椎椎間板ヘルニアによる疼痛が既存の下肢痛と同一領域に発現した3症例
藤井 洋泉福島 臣啓石井 瑞恵長野 ゆり川西 進片山 大輔渡辺 陽子奥 格實金 健時岡 宏明
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2008 年 15 巻 2 号 p. 153-155

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抄録

下肢痛の治療中に,既存の疼痛とほぼ同じ部位に疼痛が新たに発現し,体動時痛や神経学的所見と腰椎MRIの所見から腰椎椎間板のヘルニアによる神経根症状と考えられた卒中後中枢性疼痛の1症例と帯状疱疹後神経痛の2症例を経験した.3症例ともに新しい疼痛が発現した時に,下肢伸展挙上が疼痛側で陽性であった.下肢痛の治療中に,疼痛の増悪,体動時痛が出現し,神経学的所見が変化した時には,腰椎椎間板ヘルニアによる疼痛の発現を考慮すべきである.

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© 2008 一般社団法人 日本ペインクリニック学会
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