日本ペインクリニック学会誌
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症例
パニック障害を伴う手掌多汗症に内視鏡下胸部交感神経切除術が有効であった1例
樋田 久美子境 徹也北島 美有紀澄川 耕二
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2010 年 17 巻 2 号 p. 153-156

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抄録
パニック障害を伴う手掌多汗症に内視鏡下胸部交感神経切除術(endoscopic thoracic sympathectomy:ETS)が有効であった症例を報告する.症例は17歳,男性で,身長164 cm,体重60 kg.小学生の頃より手掌の多汗を自覚,同時期に動悸,発汗,手足の震え,ほてりといったパニック発作も出現していた.パニック障害の診断でフルボキサミンの内服とカウンセリングを受けていたが,パニック発作の出現を繰り返していた.多汗を主訴に当科を受診した.ETS(両側第2肋骨上)を行い,術後手掌の発汗は停止した.また,パニック発作が生じることはなくなり,フルボキサミン内服も中止することができた.術後1年でも,手掌発汗は減少したままでパニック発作も出現しておらず良好な社会生活を送ることができている.
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© 2010 一般社団法人 日本ペインクリニック学会
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