日本ペインクリニック学会誌
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症例
潮熱を伴った痛みが桃核承気湯で軽減した1症例
米満 亨大納 哲也星野 一八木 由紀子上村 裕一
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キーワード: 頸椎症, 潮熱, 桃核承気湯
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2011 年 18 巻 4 号 p. 377-379

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抄録
頸椎症による根性痛の治療中に,残存した周期的な痛みが桃核承気湯を併用して軽減した症例を報告する.81歳の女性で,持続硬膜外ブロックにより速やかに左上肢の痛みが軽減したが,感染性腸炎を契機に周期的な体温の上昇に連動して痛みが増悪するようになった.体温の変化を陽明病期の潮熱と判断し,桃核承気湯を投与した.桃核承気湯を服薬翌日以後,体温は安定し,痛みは軽減した.
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© 2011 一般社団法人 日本ペインクリニック学会
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