2003 年 10 巻 1 号 p. 33-37
難治性腰下肢痛患者の治療にエピドラスコピー (EDS) が用いられるようになってきたが, 現在のところ本法の施行時期についての明確な指標はない. 今回硬膜外ブロックの有効性が低下しながらも, 画像所見上病変の進行を示唆する変化を認めなかった3名の未手術患者に対してEDSを施行したところ, 症状の明らかな軽減が得られ, またその後の経過も良好であった, これらの症例に共通して認められた臨床経過の変化と画像所見との乖離は, EDS施行の指標の一つになりうると思われた.