日本ペインクリニック学会誌
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神経ブロックを主とした在宅診療の試み
下地 恒毅高橋 則夫岩田 芳子
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2006 年 13 巻 4 号 p. 414-418

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抄録

目的: 在宅診療に神経ブロックを応用した報告は国内外とも見当たらない. 2003年1月以降のほぼ2年間, 在宅診療に主として硬膜外ブロックを応用したのでその結果を報告する. 方法: 在宅診療を行った11症例に合計215回, 1症例当たり18.0±27.8 (平均±標準偏差) 回, 硬膜外ブロックを応用した. 痛みの程度は numerical rating scale (NRS) にて判定した. 結果: ブロックを行った患者ではすべてNRSの低下がみられ, 満足すべき結果が得られた. 1例に施行後一過性下肢不全麻痺を認めた以外, 特記すべき合併症はみられなかった. 結論: これらの結果から, 在宅診療に神経ブロックを応用する意義は大きいと考えられる.

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© 一般社団法人 日本ペインクリニック学会
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