日本ペインクリニック学会誌
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中足骨変形に起因する疼痛に対する腰部交感神経節ブロックの有効例
北 敏博玉川 進岸 祐一小川 秀道
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1996 年 3 巻 2 号 p. 102-104

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抄録
中足骨変形に起因する右下肢疼痛に対し腰部交感神経節ブロックが有効であった症例を経験した. 症例は50歳女性. 10年前より歩行開始時に右関節の疼痛を自覚した. 疼痛は次第に悪化したため当科を受診した. 右下肢は萎縮し, 皮膚温の低下が認められた. 右足のアーチは凸化し, 足趾は内旋していた. X線写真では中足骨, 舟状骨の内側偏位を認めた. 腰部交感神経節ブロックを施行したところ, しびれ感の消失と疼痛の軽減が得られた.
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© 一般社団法人 日本ペインクリニック学会
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