聴覚機能とその障害
1980 年 46 巻 2 号 p. 249-256
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1980 年 46 巻 2 号 p. 249-256
聴覚には複雑な神経幾構が関与しているが, 齢のエネルギーを電気信号に変えるまではかなり機械的な処理が行われている.そのメカニズムと難聴について述べる.
聴覚機構とその障害および治療について記載した.中耳の働きは音圧増強作用でかなり機械的に行われている.それが障害された場合は顕微鏡手術で伝音器の再建が行われている.将来は診断, 手術方法などについて現在よりさらに進んだ方法が考案されるであろう.
内耳には複雑な生化学的機構が存在していてエネルギーの変換を行っている.その障害のメカニズムには不明の点が多く, 細胞膜をはじめ細胞に関する生物的な多くの情報が必要である.
