本報告では, ある程度エッジが鮮明でなく, かつ矩形の直線性もあまり良くない実際のLEDに対し, 確実にLED領域を抽出し, 欠陥を検出するシステムについて述べた.その際, LED発光領域の検出に重み付けHough変換方式を用いて, 変換面でのピークがより高精度で出力できる方法を示し, さらにLEDの発光パターンが矩形パターンであることを積極的に利用し, Hough変換面でのピーク検出をより高速かつ高精度にて検出できることを示した.
今後の問題点としては, システムとしては専用プロセサ化を進めることにより, 高速処理可能なシステムを開発することであり, また良否判定におけるしきい値も, より検査員の判定基準に近づけ完全自動化する課題もある.