精密工学会誌
Online ISSN : 1882-675X
Print ISSN : 0912-0289
ISSN-L : 0912-0289
NC旋盤の生産性向上に関する研究(第2報)
構文解析手法によるNCプログラムの作業工程認識
河端 裕白瀬 敬一笹山 幸一藤村 善雄安井 武司
著者情報
ジャーナル フリー

1994 年 60 巻 4 号 p. 576-580

詳細
抄録

NCプログラムに記述されている工具経路情報から,意味のある作業順序や工具移動パターンを分析し,作業工程を認識する手法を確立した.本研究ではこの部分に構文解析の手法を用いた.この手法を実際の生産現場で用いられている旋削用NCプログラムの作業工程認識に適用し,以下の結論を得た.
(1)作業工程の認識に構文解析の手法を用いることによって,認識問題の定式化が非常に明確に行えるようになった.
(2)実際の生産現場で用いられている旋削用NCプログラムから作業工程を認識し,非常に信頼性の高い認識結果を得た.
(3)NCプログラムから作業工程が認識できるようになったことで,NCプログラムに記述されている切削パラメータを抽出し,エキスパートシステムを利用して切削条件が診断できるようになった.

著者関連情報
© 社団法人 精密工学会
前の記事 次の記事
feedback
Top