1998 年 64 巻 10 号 p. 1502-1506
以上により得られた結果は以下のようにまとめられる.
(1) 形状創成関数にタグチメソッドを適用した工作機械設計のロバスト性評価手法を具体例により示した.
(2) 本方法により工作機械構造や工作物の寸法などが加工のロバスト性に与える影響を評価できることを示した.
本方法の利点である, 設計の初期段階において設計の評価ができる点をより有効に活用するために, 工作機械の概念設計段階に本方法を適用し, 概念設計段階における設計におけるロバスト性比較の考え方ゆを導入することが今後の研究課題としてあげられる.これにより, 異なる設計コンセプト間での加工性能比較も含めた, トータルな工作機械の設計プロセスにおいて強力な評価ツールを提供できよう.