2022 年 21 巻 1 号 p. 47-60
中学生の不登校未然防止を目的に,社会的能力の向上を目指して,社会性と情動の学習の中のSEL-8Sプログラム(Social and Emotional Learning of 8 Abilities at School)の授業を,導入方法を工夫して全校生徒に対し8か月間で9回実施した。工夫点は,前年度に10日以上欠席した生徒を不登校傾向生徒として注目したこと,SEL-8Sプログラム実施,そして生徒全員の個人カルテ活用のための職員研修会を複数回実施したことである。その結果,不登校傾向生徒の出席率が改善し,心理的な不調傾向に改善の傾向が見られた。