学校心理学研究
Online ISSN : 2432-2865
Print ISSN : 1346-5732
原著論文
困難さを抱える児童へのチーム援助が小学校で成功する条件―グラウンデッド・セオリー・アプローチによる分析―
日野 伸子高橋 登大河内 浩人
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2022 年 21 巻 1 号 p. 35-46

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抄録

本研究では,小学校で困難さを抱える児童に対して教職員がどのように援助の取り組みを行い,どのような過程を経て援助チームが有効に機能するようになるのかをインタビュー調査をもとに明らかにした。修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチによる分析を行った結果,21個の概念から4つのサブカテゴリーが得られ,「心理的土台づくりのプロセス」と「試行錯誤的から計画的取り組みへのプロセス」という2つの上位カテゴリーにまとめられた。

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© 2022 日本学校心理学会
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