静脈経腸栄養
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特集:消化器癌手術後早期経口・経腸栄養の意義と成果
早期経腸栄養による膵頭十二指腸切除術後管理
荒木 孝明土屋 誉小針 雅男本多 博内藤 剛佐藤 敦子
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2006 年 21 巻 3 号 p. 3_31-3_37

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抄録
膵頭十二指腸切除術(PD)及び幽門輪温存膵頭十二指腸切除術(PpPD)後の早期経腸栄養(EN)管理と完全静脈栄養(TPN)管理とを比較検討した。5日間以上EN管理を継続可能であった症例は43例中35例(81.4%)であり、EN関連の合併症で中止となったのは5例(11.1%)であった。膵液・胆汁瘻などの合併症の頻度はENとTPNとで有意差はなかった。血清アルブミン値はENとTPNとで有意差を認めず、総リンパ球数は術後第21病日にEN管理例で有意に高かった。術前耐糖能正常例での術後1週間のインスリン使用頻度はEN管理例で少ない傾向を示し、使用量はEN管理例で有意に少なかった。術後在院日数はEN管理例で短い傾向を示した。PD及びPpPD術後の早期EN管理はTPN管理と比較して合併症を増加させることなく安全に施行可能で、さらに血糖管理を容易にする有用な術後管理方法である。
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© 2006 日本静脈経腸栄養学会
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