静脈経腸栄養
Online ISSN : 1881-3623
Print ISSN : 1344-4980
ISSN-L : 1344-4980
特集:消化器癌手術後早期経口・経腸栄養の意義と成果
大腸癌術後早期からの経腸栄養(EN)管理
小田 剛史
著者情報
キーワード: 大腸癌
ジャーナル フリー

2006 年 21 巻 3 号 p. 3_7-3_10

詳細
抄録
一般的に大腸癌術後では特別な合併症がない限り、末梢静脈栄養による輸液管理が行われている。経口摂取の時期は腸蠕動が開始し排ガス等が認められる3~5日目以降となることが多い1)。我々の施設では食道癌・膵癌など高度侵襲を伴う手術はもとより胃癌、大腸癌術後の栄養管理には経腸栄養管理(EN)が第一選択となっている2)。術後第1病日という超早期よりENを開始するプロトコールにてEN管理を行い、その安全性、有用性、問題点について検討した。大腸癌切除を対象に術後第1病日から低残渣経腸栄養食品を用いたEN管理を行い臨床経過、rapid turnover proteinsを初めとする生化学検査成績の推移を検索した。術後第1病日からのEN管理は完全に行え、食事摂取への移行もスムースで、栄養状態の回復も速やかであった。退院後社会復帰までの期間の短縮、医療費の削減に寄与することも示唆された結果となった。一方で経腸栄養による管理中には致命的な合併症を引き起こすことがあるため、厳重な患者観察と若干の工夫が必要となることがある。
著者関連情報
© 2006 日本静脈経腸栄養学会
前の記事 次の記事
feedback
Top