静脈経腸栄養
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特集:栄養管理のピットフォール -理論と実際のはざま-
脂肪乳剤投与―適応と限界は?―
宇佐美 眞三好 真琴川上 沙央理青山 倫子飯塚 宣仁渡邉 万里濱田 康弘上野 公彦河野 圭志戸田 明代寒原 芳浩
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キーワード: 脂肪乳剤, 投与法, 重症患者
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2010 年 25 巻 2 号 p. 591-596

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抄録
静脈栄養を行うに際しては、脂肪乳剤を投与することが原則である。他方、本邦で発売されている脂肪乳剤の添付文書には、肝機能低下、感染症、重度呼吸障害など多くの禁忌や慎重投与事項が記載されている。本稿では、脂肪乳剤投与の及ぼす効果と重症患者への脂肪乳剤投与のASPEN、ESPENガイドラインを中心に適応と限界を述べる。TPNが必要な重症患者では、脂肪乳剤投与が必須であり、0.7g/kgを12~24時間かけて投与することが安全基準とされている。
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© 2010 日本静脈経腸栄養学会
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