静脈経腸栄養
Online ISSN : 1881-3623
Print ISSN : 1344-4980
ISSN-L : 1344-4980
特集:NST活動と薬の知識
輸液処方設計の基礎知識
倉本 敬二
著者情報
キーワード: 医薬品, 輸液処方設計
ジャーナル フリー

2011 年 26 巻 4 号 p. 1071-1075

詳細
抄録

2008年に日本静脈経腸栄養学会において「NST (nutrition support team) における薬剤師の活動指針」が制定された。その第一項目に (1) 静脈・経腸栄養療法における処方支援 1) 処方設計支援、と記してある。つまりNSTにかかわる薬剤師には静脈栄養療法の処方支援が求められているのである。静脈栄養療法に用いられる輸液は医薬品である。医薬品の責任者は薬剤師であるはずである。その期待に応えNSTにおける薬剤師の役割を明確にするためにも是非とも我々薬剤師は“輸液力”を磨かなければならない。末梢輸液では食事や飲水によるバイアスがあるため、絶飲食のTPN (total parenteral nutrition) が最も輸液処方設計への導入としては適していると考えられるので本項ではTPN症例を念頭において“輸液処方設計の基礎知識”について解説したい。

著者関連情報
© 2011 日本静脈経腸栄養学会
次の記事
feedback
Top