岡山大学大学院医歯薬学総合研究科産科・婦人科学
2021 年 56 巻 4 号 p. 642-644
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妊娠高血圧症候群(HDP)は,母体や新生児の罹病率や死亡率増加につながる周産期管理上非常に重要な疾患である.母体は早産,子癇,HELLP症候群,常位胎盤早期剥離など重篤な疾患を伴いやすく,また胎児発育不全(FGR)や胎盤機能不全を伴いやすいことが知られている.さらにHDP既往女性では将来メタボリック症候群を,HDP母体から生まれたFGR児も将来肥満・メタボリック症候群の発症リスクが高いことが報告されている.
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