日本周産期・新生児医学会雑誌
Online ISSN : 2435-4996
Print ISSN : 1348-964X
速報
新型コロナウイルスワクチンに関する妊婦の意識調査
会田 真衣福間 理子長谷川 潤一西村 陽子本間 千夏佐治 正太古谷 菜摘美馬 康幸倉崎 昭子近藤 春裕仲村 将光鈴木 直
著者情報
ジャーナル フリー

2021 年 57 巻 3 号 p. 561-564

詳細
抄録

 【目的】新型コロナウイルスワクチンに関する妊婦の不安,情報に関する問題を明らかにすること.

 【方法】2021年6月,妊婦健診受診中の妊婦に,コロナウイルス感染症に関するアンケート調査を行った.

 【結果】総回答数は284で,74%の妊婦はPCR検査を受けたいと回答し,妊婦にワクチン接種ができることを知っていたのは70%であった.実際,ワクチンを受けたいと考える妊婦は40%,受けたくない妊婦の82%は副作用を懸念していた.53%の妊婦はそれなりに情報収集していると回答し,情報源としてはテレビやWebが多かった.医療機関の情報提供は半数以上の妊婦に普通であると評価された.

 【結論】コロナ禍における妊婦は感染を不安に思い,自らの抗体保有の状態を把握したいと考え,免疫獲得を希望していた.一方,ワクチンに対する不安を抱える妊婦も少なくなく,適切なテレビ,医療機関などを介した情報提供が必要である.

著者関連情報
© 2021 日本周産期・新生児医学会
前の記事
feedback
Top