2022 年 58 巻 1 号 p. 88-91
子宮奇形合併妊娠は,流産・早産・胎位異常・帝王切開・胎児発育不全といった周産期合併症を増加させるとされているが,検討不十分なものも多い.当院で2009年-2021年に周産期管理を行った症例について,子宮奇形合併妊娠における合併症を後方視的に検討した.子宮奇形合併妊娠は39症例認め,既報の合併症に加えて臍帯付着部位置異常が有意に多く発生することが示された.子宮奇形合併妊娠に多く認める上記の周産期合併症は臍帯付着部位置異常に関連している可能性があると考えられた.