日本小児外科学会雑誌
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新生児・乳幼児における外頚静脈の外径についての検討
石原 通臣末岡 均井村 総一秋山 和範滝川 逸朗菅谷 明則
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1994 年 30 巻 2 号 p. 251-254

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抄録
超未熟児8例を含む44例の新生児乳児に対し切開法を用い中心静脈カテーテル挿入を行なった.その際挿入血管として多かった外頚静脈の外径を測定し挿入時の体重別に検討し以下の結果を得た. 1,000g 未満の8例では0.63±0.26mm, 1,000g 以上3,000g 未満の18例では0.87±0.15mm, 3,000g 以上9,000g 未満の18例では1,23±0.21mm であった.この3群で有意差を認めた.体重と外径に相関を認めた.外頚静脈の外径 (mm)=0.71X8.47X10^-5X挿入時体重 (g)(r=0.0181, P<0.0001). 挿入時体重と予想される挿入カテーテルはl.OOOg 未満で L-CATH24G(外径0.54mm),3,000g 未満で2.8Fr (外径0.9mm), 9,000g 未満で3.6Fr (外径1.15mm)から4Fr (外径1.35mm)が適当と考えられた.
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© 1994 特定非営利活動法人 日本小児外科学会

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