日本小児外科学会雑誌
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出生時既に発症していた新生児精巣捻転の1例
村上 研一高松 英夫田原 博幸加治 建野口 啓幸
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2004 年 40 巻 7 号 p. 890-894

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抄録

新生児精巣捻転の1例を経験したので報告する.症例は0生日の男児,出生直後より両側の陰嚢腫脹を認めたため精巣捻転を疑い当科へ紹介された.精査の結果,左精巣捻転の診断で同日緊急手術を施行した.手術所見では左精巣が180°捻転して壊死に陥っており,左精巣摘出術,右精巣固定術を施行した.新生児期の陰嚢腫大では陰嚢水瘤が頻度としては高いものの精巣捻転も念頭におき,精巣温存も視野に入れた迅速な判断が必要である.

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© 2004 特定非営利活動法人 日本小児外科学会

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