日本小児外科学会雑誌
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小児卵巣茎捻転症例の臨床的検討
大片 祐一畠山 理安福 正男
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2011 年 47 巻 2 号 p. 220-225

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抄録
【目的】当院で経験した小児卵巣茎捻転症例の臨床像を検討する.【方法】2003年6月から2009年5月に当院で経験した小児卵巣茎捻転手術症例8例を後方視的に検討した.【結果】年齢の中央値は11歳であった.7例が腹痛を主訴とし,嘔気・嘔吐および発熱を伴ったものが4例であった.白血球数の上昇を認めたものが5例で,CRPの上昇を認めたものは4例であった.術前画像検査により捻転を診断し得たものは超音波検査によるものが1例,MRIによるものが2例であり,全例が付属器切除を要し,組織学的に高度壊死を来していた.発症から手術までの期間の中央値は5日間であった.また発熱・CRPの上昇を認めたものは,いずれも組織学的に壊死性変化を来していた.【結論】卵巣茎捻転は発症から診断治療までに時間を要し,虚血性変化が進行しないと画像検査により確定診断することは容易ではなく,診断的腹腔鏡を含めた早期外科的介入を考慮すべきであると考えられた.また発熱およびCRP上昇は卵巣壊死を疑う間接的所見となり得ると思われた.
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