抄録
症例は日齢0 の男児.在胎38 週3 日,2,430 g で出生.臍帯ヘルニアと診断され当院へ搬送.ヘルニア囊が破裂し,腸管の脱出を認めた.脱出腸管は,回盲部より約5 cm 口側で回腸が離断,盲腸の穿孔を認め,穿孔した盲腸からバウヒン弁が露出していた.また,臍帯に連続する5 cm 大のメッケル憩室を認めた.腸管吻合および修復が複数個所になるためストーマ造設を行う方針としたが,整容性を考慮しメッケル憩室切除断端を双孔式のストーマとして臍に造設した.術後2 日目から経口摂取を開始し,日齢18 にストーマ閉鎖術およびダイヤモンド型皮膚切開と3 枚皮弁による臍形成術を行った.日齢30 に退院.退院後も臍は陥凹し整容性は保たれている.ストーマ造設が必要な臍帯内ヘルニアに対して臍部にストーマを造設し,ストーマ閉鎖時に臍形成術を同時に行うことにより手術創を減らすことができるため有用な方法と思われた.