日本小児外科学会雑誌
Online ISSN : 2187-4247
Print ISSN : 0288-609X
ISSN-L : 0288-609X
小児虫垂炎の臨床的ならびに病理組織学的研究
石田 清宮永 忠彦吉野 雅武古味 信彦木村 信良
著者情報
ジャーナル フリー

1969 年 5 巻 2 号 p. 345-352

詳細
抄録

小児虫垂炎は, 虫垂炎の中では頻度の比較的低いものであるが, 小児腹部外科では最も多く扱われる疾患の一つであり, 古くから数多くの研究報告がなされて来ている。一般に小児虫垂炎は, 成人に比して重篤なものが多いと云はれ, その原因については, 診断のむずかしさによる手術時期の遅延, 更にこれに加えて解剖学的関係から炎症が限局化され難いこと等が, 指摘されている。しかるにその病理組織学的特徴についての報告は少ない。そこで私共は, 昭和35年から同41年の7年間に経験した満15歳未満の小児虫垂炎56例について病理組織学的に詳細に検討し, 合わせて臨床的事項をふり返ってみた。

著者関連情報
© 1969 特定非営利活動法人 日本小児外科学会

この記事はクリエイティブ・コモンズ [表示 - 非営利 - 継承 4.0 国際]ライセンスの下に提供されています。
https://creativecommons.org/licenses/by-nc-sa/4.0/deed.ja
前の記事 次の記事
feedback
Top