抄録
症例は在胎38 週4 日,体重2,755 g,低置胎盤のため帝王切開にて出生した男児.生後鎖肛を指摘され,腹部単純X 線にて巨大な腸管ガス像を認め,congenital pouch colon(以下,CPC)を疑われた.日齢1 に開腹手術を施行し,囊状に拡張した結腸と結腸膀胱瘻を認め,拡張結腸を温存して結腸膀胱瘻を切離し,断端で単孔式人工肛門を造設した.術後は温存した拡張結腸に便が貯留し,洗腸を要したものの体重増加は順調に得られた.根治手術目的に当院紹介となり,術前の注腸検査では拡張腸管の口側に上行・横行結腸を認め,Type 3 CPC と診断した.11 か月時に腹仙骨会陰式直腸肛門形成術を施行した.手術は拡張腸管を切除し,口側断端の結腸をpull through した.術後の経過はおおむね順調であったが,排便機能に関してはこれまでの多くの報告と同様に良好とはいえず,薬剤や浣腸による排便管理を継続中である.