日本小児外科学会雑誌
Online ISSN : 2187-4247
Print ISSN : 0288-609X
ISSN-L : 0288-609X
症例報告
小腸閉塞を来した重複毛髪胃石を内視鏡併用で臍部創より摘出した1例
福永 健治古川 泰三馬庭 淳之介三浦 紫津東 真弓坂井 宏平文野 誠久青井 重善田尻 達郎
著者情報
ジャーナル フリー

2015 年 51 巻 7 号 p. 1205-1209

詳細
抄録
毛髪胃石は,経口摂取された毛髪が胃で一塊となり残存したもので落下により腸閉塞を引き起こすことがある.今回,毛髪胃石による腸閉塞に対し,腹腔鏡と内視鏡を併用した小開腹術で胃石を全摘出した1 例を経験したので報告する.症例は5 歳女児.腹痛と嘔気のため当院紹介.腹部軽度膨満し,右側腹部に硬い腫瘤を触知.腹部造影CT 所見では腹水増量と腸管拡張を認めたため緊急手術を施行.腹腔鏡にて回腸内に異物が透見されるのが観察されたため,臍創部より閉塞部位を導出し腸管を切開して摘出したところ毛髪胃石を認めた.さらに上部消化管内視鏡で胃内に毛髪胃石が確認されたため,胃体部前壁を臍創部より引き出して切開し胃内毛髪胃石を摘出した.術後経過良好で,退院後も再発は認められていない.
著者関連情報
© 2015 特定非営利活動法人 日本小児外科学会

この記事はクリエイティブ・コモンズ [表示 - 非営利 - 継承 4.0 国際]ライセンスの下に提供されています。
https://creativecommons.org/licenses/by-nc-sa/4.0/deed.ja
前の記事 次の記事
feedback
Top