日本小児外科学会雑誌
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症例報告
乳児生体肝移植腹壁閉鎖後のoutflow block 防止にFoleyバルーンカテーテルを使用した1例
山本 美紀諸冨 嘉樹久保 正二竹村 茂一
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2016 年 52 巻 6 号 p. 1169-1171

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抄録

症例は2 か月,男児,4.3 kg.胆道閉鎖I cyst に囊胞空腸吻合を実施したが減黄不良のため葛西手術を行った.肝梗塞となり,3 日後に緊急生体肝移植を施行した.S2(170 g)のhyper reduced graft を使用,graft-to-recipient weight ratio は3.95%であった.閉創が困難なためシリコンパッチを使用した.移植後,数回の閉腹術を試みたが困難であった.1 か月後の閉腹術の際に腹壁とグラフトの癒着を剥離したため,グラフト肝のねじれによりoutflow block をきたした.グラフトの位置が安定せず14Fr-Foley カテーテルをグラフトの右側に挿入した.これにより肝の位置が安定してoutflow block を防止できた.カテーテルは15 日後に抜去した.小児肝移植後のグラフト位置異常によるoutflow block の予防に尿道バルーンカテーテルの使用が有効であった.

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