日本小児外科学会雑誌
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症例報告
小児期に発見された膵内副脾に発生した類皮嚢胞(epidermoid cyst)の1例
横田 直樹窪田 正幸小林 隆荒井 勇樹大山 俊之
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2017 年 53 巻 1 号 p. 89-93

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抄録

副脾は中胚葉由来組織であり,管腔構造を欠く副碑に囊胞性病変が発生することは稀である.今回,類皮囊胞を有する膵内副脾の女児例を経験したので,文献的考察を加えて報告する.症例は,13 歳の女児.腹痛を主訴に近医を受診し,腹部CT で膵尾部囊胞性病変を指摘され,当科紹介となった.画像上,膵尾部に径15 mm の囊胞性腫瘤を認め,腫瘍性病変の可能性も否定できなかったため,膵尾部切除術を施行した.術後は特に合併症なく,術後12 日目に退院となった.病理にて,膵内副脾類皮囊胞と診断され,悪性所見は認めなかった.文献的に検索し得た膵内副脾類皮囊胞の症例報告は43 例で,そのうち小児期発症は本症例を含め2 例であった.現在,術後8 年が経過するが,症状の再燃や合併症を認めず,外科的切除が有効であった.

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