2018 年 54 巻 2 号 p. 253-258
症例は日齢3の男児.妊娠経過に問題はなく,在胎39週5日,正常経膣分娩で出生した.日齢3に胆汁性嘔吐を主訴に当院へ搬送され,腸閉塞の診断で緊急試験開腹術を施行したところ,腸閉塞の原因はメッケル憩室穿孔,および穿孔部の癒着であった.また穿孔部付近に,穿孔部との連続性がない囊胞状構造物を認め,小腸部分切除,回腸人工肛門造設とともに,囊胞状構造物を摘出した.穿孔原因として限局性消化管穿孔に類似した病態を第一に考えていたが,囊胞状構造物の病理所見が消化管と判明したことから,本症例においては,メッケル憩室の離断が生じたものと判断し,その原因として,茎捻転の可能性が最も高いと考えられた.小児メッケル憩室茎捻転の報告は複数存在しているが,新生児にメッケル憩室茎捻転が生じた報告例,ならびに穿孔,離断を生じた報告例はなく,文献的考察を加え報告する.