2018 年 54 巻 2 号 p. 248-252
症例は在胎29週6日,1,150 gで出生した女児.出生後にC型食道閉鎖症と臨床診断された.早産児・極低出生体重児であり,日齢0で食道バンディングと胃瘻造設術を施行し,日齢92に食道吻合術を施行した.日齢121にバンディング除去術を行ったが,腹腔内の癒着が強く,テープの摘出に難渋した.術後の食道造影にて腹部食道に狭窄を認め,単純CT検査にて腹部食道周囲に不完全リング状の淡い陰影を認めたことからバンディングテープの遺残を疑った.経口食道ファイバー併用下に狭窄部のバルーン拡張を繰り返したところ,やがて食道内腔にバンディングテープが露出したが,炎症は起きなかった.9回目のバルーン拡張後にファイバーにてテープを摘出できた.ハイリスクC型食道閉鎖症に対する食道バンディングは有用な分割手術法の一つであるが,テープ遺残という合併症を起こしにくい工夫が必要であると思われた.