日本小児外科学会雑誌
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症例報告
出生前診断され,巨大頸部縦隔囊胞を呈した梨状窩瘻の1例
小梛 地洋島田 脩平梶原 庸司酒井 正人日根 幸太郎与田 仁志松島 康二深澤 由里三上 哲夫黒岩 実
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2019 年 55 巻 4 号 p. 870-875

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抄録

症例は在胎39週で絨毛膜羊膜炎にて緊急帝王切開で出生した男児.在胎33週の胎児超音波検査で左胸腔内に囊胞病変を指摘されていた.出生後の頸胸部CTで左頸部から前縦隔にかけて空気を入れ増大した66×26×24 mmの囊胞が存在したため,更なる囊胞増大と感染予防を意図し,栄養は経鼻胃管注入とした.その後の咽頭・食道造影で梨状窩瘻の瘻管が描出され,左梨状窩瘻(囊胞)と診断して生後36日に梨状窩瘻摘出術を行った.術後,左反回神経麻痺による嗄声が出現したが,経口摂取問題なく術後19日で退院した.嗄声は約1か月で自然に軽快した.今回我々は生後早期から経管栄養による囊胞の増大と感染予防を行い,問題なく待機的な手術を行い得た巨大梨状窩瘻の1例を経験したので報告する.

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