症例は3歳女児.腹痛・嘔吐で発症し,胃腸炎が疑われて前医に入院し,腹部CTで,十二指腸内にair densityを含む網目状構造物を認めたため,毛髪胃石による腸閉塞が疑われ当科に紹介された.胃管による減圧および脱水・電解質異常補正を行っていたところ,胃石は十二指腸内から小腸内に落下し腸閉塞を呈した.内視鏡にて胃・十二指腸内に胃石がないことを確認後,臍部小切開にて開腹し,胃石が存在する空腸を創外に挙上して切開を加え,胃石を摘出した.術後経過は良好で,精神科に診療依頼した上,術後8日目に退院となった.自験例は,まれな毛髪胃石による腸閉塞を呈した最年少報告例と考えられ,安全で低侵襲な外科的治療を行うことができた.