日本小児外科学会雑誌
Online ISSN : 2187-4247
Print ISSN : 0288-609X
ISSN-L : 0288-609X
症例報告
集学的治療7年後に再発を来たした上腹壁デスモイド型線維腫症の1小児例
髙澤 慎也西 明小山 亮太則内 友博菊地 健太外松 学
著者情報
ジャーナル フリー

2020 年 56 巻 7 号 p. 1144-1149

詳細
抄録

症例は上腹壁腫瘤を主訴とする4歳3か月の男児.画像検査上腫瘤は筋層にあり,境界不明瞭で約4×2 cm大であった.生検で診断後に切除縁をつけて肉眼的に全摘したが,術後4か月で腫瘤再発を認めた.再発腫瘤を左肋弓合併広域切除し,術後に低用量のvinblastineとmethotrexateによる化学療法が施行されたが,再手術後5か月で腫瘤の再々発を認めた.再々発腫瘤を可及的切除した後にvincristine, actinomycin D, cyclophosphamide(VAC)療法と放射線療法(60 Gy)を行ったところ,画像検査で腹壁に異常信号の残存を認めるものの腫瘍増大を抑えることができた.その後7年経過し,照射野外で腫瘍が2 cm大に増大してきたので切除,放射線照射(60 Gy)を行ったが,さらに照射野外に再発を認め,追加照射(50 Gy)を行って経過をみている.

著者関連情報
© 2020 特定非営利活動法人 日本小児外科学会

この記事はクリエイティブ・コモンズ [表示 - 非営利 - 継承 4.0 国際]ライセンスの下に提供されています。
https://creativecommons.org/licenses/by-nc-sa/4.0/deed.ja
前の記事 次の記事
feedback
Top